「 い か り 」
「怒り」のパワーは恐ろしい。自分を制御出来なくなる。
「怒り」を感じている自分に対しても「怒り」を感じ、更に「怒り」は増幅する。
「怒り」の正体って一体何なのだろう。
今回、劇団大女優公演の作・演出をやらせて頂いて、
スタッフ様、キャスト様、お客様から、それはそれは沢山の愛をもらいました。
本当に感謝しております。
が、作品を作り上げるうえで、稽古をしていく中、色々な事を諦めたりもしました。
・・・公演を終えた翌日、
「諦めた事は、作品を作るうえで、果たして正しい事だったのだろうか」
「諦めたのではなく、投げ出しただけだったのではないだろうか」
と、とても激しく「後悔」した時に、自分でも驚く程の強い「怒り」を感じたのです。
なんという未熟さ。
なんと愚かな事でしょう。
全ては自分が判断して、招いた事のハズなのに。
その「怒り」は、いまだに消えていません。
疲れました。
本当に本当に疲れました。
「後悔」なんかしたって、もう取り返しがつかないのにね。
きっと「もうこれ以上傷付きたくない」と思ったから、
激しい怒りで防御したのだと思います。
今の私は、まるでトゲトゲのヨロイを着ているみたいです。
そのトゲトゲは、結局自分にも刺さってしまって、
動く事すら怖くなってしまっています…。
私は一体、いつまでこのヨロイを着ているつもりなのでしょうか。
・・・早く脱ぎたいです。